葉月 いおん | TRIPLE CROWN[トリプルクラウン]

彼女はまだ、何も知りません。
この場所の空気も、貴方様の視線の熱さも、心を揺さぶるような甘い快楽も——。
普段は専門学生として、ごく普通の生活を送っている彼女。けれど、その穏やかな日常の中に、ほんの少しの好奇心が芽生えたのでしょう。それでも、初めての空間に身を置いた彼女は、どこか不安げな様子。伏し目がちに視線を泳がせながら、どう振る舞えばよいのか探るように指先をそっと組み替える。その仕草には、「これで合っているのかな……?」と問いかけるような初々しさが滲んでいます。
驚くほど整った美貌。小島凪紗さんを思わせる端正な顔立ちに、華やかさと素朴さが絶妙に溶け合う。
アイドルのように洗練された美しさを持ちながら、本人はそれを意識していないようです。
頬をかすめる髪を何気なく耳にかける、その無防備な仕草すら絵になってしまうほど。
そして何より、彼女は「完全業界未経験」。
——その言葉の意味を、貴方様はきっと、彼女の反応を目にした瞬間に理解されることでしょう。
緊張を滲ませながら、そっと肩をすくめるしぐさ。
不意に視線が合った途端、戸惑うように瞬く長いまつげ。
肌が触れたときに、ほんのりと熱を帯びる頬。
最初はぎこちなく、どうすればよいのか分からず動きを止めていた彼女が、次第に貴方様に委ねるように変わっていく。
未知の感覚に追いつけず、声にならない言葉を飲み込む唇。
恥じらいに揺れながらも、どこか求めるように近づいてくる仕草。
その瞬間、貴方様は気づかれるはずです。
——「この美貌を、誰よりも先に、自分だけが知ることができる」という悦びに。
彼女の「初めて」は、まだ真っ白なまま。
この先、どのように染め上げるのかは、貴方様次第でございます。

とても緊張しています。。