五十殿 咲 | 東京名花

指先には、小さく光るリング。
愛されている証。守られている証。
――でもその彼女が、今夜あなたの前で、
すべてを忘れるように、ゆっくりと脚を開く。

彼女は今、12月の挙式を目標に準備を進めているごく普通の新婚さん
ドレス選び、招待状、会場費用――夢をカタチにするには、現実も見なくてはいけない。
パート代では足りない。夜に短期バイトでも…そうして辿り着いたのが、この世界だった。

清楚で柔らかな雰囲気、指先まで丁寧に整えられた所作
経験は浅く、男性に対してまだぎこちない反応
罪悪感に震えながらも、快感を知ってしまう素直な身体
抑えてきた“オンナ”の部分が少しずつ目を覚ましはじめる瞬間

彼との未来のために始めたはずなのに、
触れられるたび、感じてしまう自分に戸惑う。

「これは仕事」と言い聞かせながら、
濡れていく身体を止めることができない。

普段は幸せな奥さん。
でもこの場所だけは、
すべての理性を外して“女”に戻れる、唯一の場所。

一度きり。二度きり。
そんなつもりだった。
だけど、快感を知るたびに、彼女の中で何かが変わっていく――

誰にも言えない、誰にも知られてはいけない。
けれど、あなたと過ごすそのひとときだけは、
どうか“本当の彼女”を受け止めてあげてください。

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